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食中毒の細菌とウイルスの違いは?感染型と毒素型は何が違う?

   

食中毒
 

気温や湿度が上昇してくる梅雨時から夏にかけては、細菌が原因の食中毒が流行します。

一方で、冬にはノロウイルスなどの、ウイルス性の食中毒が心配になりますよね。そして

細菌性は感染型と毒素型に分かれるのですが、一体どのような特徴があるのでしょうか。

今回は食中毒の原因となる細菌とウイルスの違い、また感染型細菌と毒素型細菌について

あなたにお伝えします。

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食中毒の細菌とウイルスの違いは?

食中毒の原因となる細菌とウイルスの違いですが、まず大きさは最近もウイルスも肉眼で

確認することできず、細菌は光学顕微鏡で確認することができますが、ウイルスは細菌よりも

はるかに小さいためウイルスを確認するには電子顕微鏡が必要となるんですね。また増殖に

ついてですが、細菌は増殖に適した環境で栄養と水があれば、生きた細胞がなくても

細菌自身で蔵相くすることが可能なんですね。

 

一方でウイルスは単独で生存することはできないんです。これはたとえ栄養と水があったと

してもです。ウイルスには自己で増殖する能力はなく、生きた細胞の中で初めて増殖する

ことができます。ウイルスに感染した細胞はウイルスの増殖により死滅してしまい、その後

増殖したウイルスは他の細胞へと感染していきます。そしてまた増殖していくんですね。

 

と、細菌とウイルスそのものの説明になりましたが、食中毒を前提にお伝えすると、細菌の

場合、例えば大腸菌は20分ほどで倍の数に増殖します。したがって、食べ物の中で増殖した

場合、1個の細菌でも10時間後には10億個という、とんでもない数に増殖してしまうんです。

しかし多くの細菌は熱に弱いので、75度以上で1分間以上加熱すると死滅します。

 

ただウェルシュ菌やセレウス菌などは芽胞を作るため、100度の加熱でも長時間生存する

んですよね。また毒素を作り出す細菌は加熱により殺菌されたとしても、作り出された

耐熱性の毒素が食中毒の原因となるため、このような菌は加熱処理をしたとしても、食中毒に

かかる可能性があるんですね。

 

一方ウイルスは前述したように、細胞の中でのみ増殖するのでたとえ食べ物の中に入り

込んでも、食べ物の中で増殖する事はありませんよ。食中毒の原因ウイルスといえば

ノロウイルスが有名ですが、ウイルスが原因の食中毒は冬に多く、ノロウイルスは人から

人への感染が起こりやすいため、集団食中毒の原因となりやすいんですよね。

 

治療法についてですが、軽症の場合共通して水分補給と安静にすることが一番の治療法です。

しかし重症化した場合には、細菌が原因の食中毒の場合には一般的には、ペニシリンなどの

抗生物質や抗菌薬が効果がありますよ。抗生物質は細菌にだけ効くようにした薬なので、

細菌性の食中毒の場合には抗生物質で治療するのが良いでしょう。

 

一方ウイルス性の食中毒の場合には、抗生物質は効果がありません。ただウイルス全てに

効果が無いわけではなく、例えば、インフルエンザウイルスの場合には、抗ウイルス剤など

ウイルスの増殖を抑える薬はあります。食中毒に限らずウイルスが原因の場合の治療法は

一般的にはワクチンですね。ワクチンを投与することで免疫力を高めて、実際に感染した

時に、急激にウイルスが増殖することを抑えることができるんですね。

 

ただ食中毒に関しては予防が何より大切です。前述したように重症化した場合には抗生物質、

抗菌薬、ワクチンなどの治療はありますが、通常は安静にして自然回復するまで待つ事が

ほとんどです。したがって、食中毒にかからないために日常生活から清潔に保ち、免疫力を

低下させないことが重要ですよ。バランスの取れた食生活を送り、適度な運動と十分な

睡眠など、規則正しい日常生活を送ることで、免疫力を低下するのを防ぐことができます。

またストレスを溜めないということも、免疫力の低下防止に繋がるんですね。

食中毒の細菌の感染型とは?

細菌性の食中毒の中には、感染型と毒素型に分類することができます。まず感染型から

お伝えしますね。感染型の食中毒は原因菌が体内に入り、腸管内で増殖することで起こる、

あるいは食べ物の中で細菌が増殖してしまい、その食べ物を食べたことにより起こる

食中毒です。感染型食中毒の特徴としては潜伏期間が長いんですよね。


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代表的な細菌ではサルモネラ菌やO157など腸管出血性大腸菌ですが、他にも数種類の

原因菌があるので紹介していきますね。まずサルモネラ菌は、動物界から自然界まで広く

分布されている細菌で、生肉や卵などから感染することが多いんですよね。サルモネラ菌に

ついては、以下を参考にしてみてくださいね。

サルモネラ菌の食中毒の治療法は?潜伏期間は?感染源は何?
サルモネラ菌が原因の食中毒はカンピロバクターに次いで多く、サルモネラは自然界の色々な 環境に生息していて、特に家畜が保有...

 

カンピロバクターは、家畜の腸管内に生息している細菌で、食肉や水を汚染するので、食肉や

殺菌処理が不十分な飲料水、生野菜などから感染するんですね。カンピロバクターに

ついては、以下を参考にしてみてくださいね。

カンピロバクターが原因の食中毒の治療法は?症状は?うつる?
食中毒の原因菌で一番多いと言われているのがカンピロバクター菌です。この カンピロバクターが原因の食中毒の治療法や症状はどう...

 

腸管出血性大腸菌は牛などの腸管内に生息している細菌で、糞や尿を感染経路にして色々な

食品や水を汚染するんですね。したがって牛肉や野菜、果物など原因となる食品は多岐に

わたります。腸管出血性大腸菌が原因の食中毒については、以下を参考にしてみて

くださいね。

腸管出血性大腸菌の食中毒の予防法は?症状は?原因はなに?
腸管出血性大腸菌の食中毒は血清型で何種類かありますが、ほとんどが血清型O157です。 O157と言えば、集団食中毒の原因...

 

ウエルシュ菌は動物の腸管内だけでなく、私たち人間の腸管内にも生息している細菌で、

自然界にも幅広く生息しています。このウエルシュ菌は酸素を嫌う特徴があり、熱に強い

芽胞作るので加熱処理の効果が薄いんです。ウェルシュ菌が原因の食中毒については、

以下を参考にしてみてくださいね。

ウェルシュ菌の食中毒の治療法は?症状は?原因食品はこれ!
食中毒の原因菌であるウェルシュ菌は、人や動物の腸内に存在している菌で、作り置きに 便利な食品で増殖しやすい菌なので、集団...

 

腸炎ビブリオは河口や沿岸など水辺に生息していて、生の魚介類が原因となる事が

ほとんどです。また海水程度の塩分を好み、真水を嫌いますよ。腸炎ビブリオが原因の

食中毒については、以下を参考にしてみてくださいね。

腸炎ビブリオの食中毒の治療法は?症状はなに?原因はあれ!
食中毒の原因菌にもなる腸炎ビブリオは、日本で発生する食中毒の最も重要な原因菌の 一つで、5月、6月頃から次第に増加して、...

食中毒の細菌の毒素型とは?

続いて毒素型についてですが、食べ物の中で増殖してしまった細菌が毒素を作り出し、この

毒素を汚染された食べ物と一緒に摂取することで起きる食中毒です。こちらも数種類の細菌が

ありますので紹介していきますね。

 

毒素型で有名なのが黄色ブドウ球菌ですね。黄色ブドウ球菌は人間や動物の常在菌で、

耐熱性のエンテロトキシンという毒素を作り出します。乳製品や卵製品などの加工品や、

おにぎりなどから感染しますよ。黄色ブドウ球菌が原因の食中毒については、以下を参考に

してみてくださいね。

食中毒ブドウ球菌の場合の治療方法は?症状は?原因はなに?
ブドウ球菌は現在約40種類に及びますが、食中毒の原因となるのは 黄色ブドウ球菌なんです。この黄色ブドウ球菌による食中毒は...

 

ボツリヌス菌は自然界に広く生息していて芽胞を作り、酸素を嫌う細菌です。この

ボツリヌス菌が作り出す毒素は神経毒で、非常に毒性が強いんですね。缶詰や瓶詰めなどの

密封食品から感染することが多いんです。ボツリヌス菌が原因の食中毒については、以下を

参考にしてみてくださいね。

ボツリヌス菌の食中毒の治療法は?どんな症状が?原因はなに?
食中毒の原因菌にもなるボツリヌス菌は、毒素によって神経筋中毒を引き起こします。その ボツリヌス菌が原因の食中毒になったら...

 

そしてセレウス菌ですが、セレウス菌は下痢型と嘔吐型の2種類に分かれるのですが、

下痢型は感染型に分類されるのですが、嘔吐型は毒素型に分類されるんです。芽胞を

作り出し、エンテロトキシンの他に耐熱性の嘔吐毒も作り出します、セレウス菌が原因の

食中毒については、以下を参考にしてみてくださいね

セレウス菌の食中毒の予防法は?症状は2種類?原因はなに?
セレウス菌は食べ物の腐敗細菌として知られている菌で、これが原因の食中毒には2種類の 症状に分かれるんです。この細菌は熱に...

まとめ

食中毒の原因である細菌とウイルスの違い、そして感染型細菌と毒素型細菌について

お伝えしましたが、どのような食中毒があるのかを確認して、原因となった食品を見つける、

また対処や予防の参考にしてみてくださいね^^

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